ホメロスὍμηροςホメロス(Ὅμηρος、紀元前8世紀頃と推定)は、『イーリアス』『オデュッセイア』の作者として伝えられる古代ギリシャの詩人。戦争の怒りと喪失、故郷へ帰る旅を、神々と人間が交わる長大な叙事詩に描いた。出身地古代ギリシャ(イオニア地方と推定)活動時期紀元前8世紀頃(推定)執筆言語古典ギリシア語目次開く閉じる01概要02制作候補03伝承と不確かさ04二つの叙事詩05主な著作制作候補オデュッセイアオデュッセイア戦争から十年、帰らぬ英雄と、待ちつづける妻と息子。古代ギリシャ語原文からの新訳で、第1歌から読む。ログインしてリクエスト初めて公開されたときにメールでお知らせします。伝承と不確かさホメロスは、古代ギリシャの叙事詩『イーリアス』『オデュッセイア』の作者として伝えられる詩人である。紀元前8世紀ごろ、小アジア西岸からエーゲ海東部のイオニア地方で活動したと推定されるが、生涯を同時代に記した確かな史料は残っていない。古代には盲目の詩人として語られた。出生地にも諸説ある。現在も、一人の詩人が二つの作品を作ったのか、長い口承の伝統が「ホメロス」の名のもとでまとめられたのかについて、研究上の議論が続いている。二つの叙事詩は、文字で読む書物になる前に、歌い手が聴衆の前で語る詩として伝承されてきたと考えられている。決まった形容句や場面の反復は、長大な物語を韻律にのせて語り継ぐための技法でもあった。二つの叙事詩『イーリアス』が描くのは、トロイア戦争全体ではなく、戦争末期に起きた英雄アキレウスの怒りである。名誉をめぐる争いから戦友の死、敵将ヘクトルとの対決へ進み、最後には敵味方を越えた悲しみで物語を閉じる。『オデュッセイア』では、戦争を終えたオデュッセウスが故郷イタケーへ帰るまでの旅と、彼を待つ家族の時間が交互に語られる。怪物や魔女、神々の介入に満ちた冒険のなかで、オデュッセウスは知恵と語りで身分を隠し、故郷を取り戻そうとする。主な著作開く閉じる『イーリアス』『オデュッセイア』